西区 こうべアグリパーク誕生
旧農業公園を再整備、4月オープン 食と農の体験型施設に
神戸市が再整備を進めてきた西区押部谷町高和の旧農業公園が4月12日、食と農をテーマにした体験型施設「こうべアグリパーク」として生まれ変わる。1984年の開園以来、大規模なリニューアルは初めて。レストランやバーベキュー場がオープンし、100万輪が咲く「ネモフィラの丘」も期間限定で楽しめる。
旧農業公園は、「神戸ワイン」の製造施設を核に、ホテルなどを備えた複合施設として開園した。最盛期の90~92年度は年間60万人以上が訪れたが、阪神・淡路大震災以降は低迷。2006年度以降は一般開放され、入園が無料になっている。
市は、民間の資金やノウハウを生かした再整備の方針を決め、「MEリゾート但馬」(養父市)などの共同事業体がリニューアルと運営を担うことになった。ワイン事業については、24年12月に白鶴酒造(東灘区)へ事業譲渡している。
新施設の目玉の一つとなるネモフィラの丘は5月6日までの期間限定で、以降も四季に応じた花を植えるという。手ぶらで利用できるバーベキュー場や、地元食材のビュッフェを提供するレストラン、特産品をそろえたショップも合わせてオープン。有機農家の育成スクールやコワーキングスペース、アスレチックなどの施設も順次開設していく。
こうべアグリパークの営業時間は午前9時~午後5時(火曜定休)。入園無料。ネモフィラの丘(午前9時半~)の期間中は無休で、別途大人1500円、4歳~中学生800円が必要。管理事務所TEL078・962・4321
